事業者名での検索はできる?インボイス発行事業者公表サイトが始動

ポイント:公表サイト上では「登録番号」以外による検索はできない。ただし、登録事業者の公表情報データをダウンロードすれば事業者名などでの検索も可能。
こんにちは。税理士の関田です。
消費税の適格請求書等保存方式(通称:インボイス制度)のスタートまであと2年弱。
すでに10月1日よりインボイス発行事業者の登録申請受付は始まっていますが、本日11月1日から、ついに国税庁の公表サイトにて登録事業者の検索が可能となりました。
適格請求書発行事業者公表サイト
公表サイトはこちら。
サイト自体は10月1日から公開されていましたが、11月1日からは登録事業者の検索ができるようになりました。
登録申請書を提出してから公表サイトに掲載されるまでにかかる期間はe-Tax提出の場合で約2週間、書面提出の場合で約1ヵ月とのことですから、11月1日時点で公表されているのは10月上旬にスタートダッシュをきめた事業者のみ。
今後、インボイス制度スタート(令和5年10月1日)に向けて徐々に増えていくはずです。
公表サイト上での検索方法は登録番号のみ
公表サイトをご覧いただければお分かりのとおり、インボイス発行事業者は登録番号を入力して検索する仕組みになっています。
つまり、公表サイト上では法人名・氏名や所在地などを入力して検索を行うことはできません。
もっとも、法人の場合は「T + 法人番号(13桁)」が登録番号となっていますので、先に国税庁の法人番号公表サイトで番号を調べておいてから入力すれば、その法人が登録事業者かどうかを確認することができます。
一方、個人事業主の場合は「T + 新たに発行される13桁の数字」が登録番号となるため、登録番号を知らない限り公表サイト上での検索はできません。
公表情報データのダウンロードは可能
ただし、公表サイトでは毎月初日に前月末時点での全登録事業者のデータファイルが作成され、これをCSVなどの形式でダウンロードすることができます。
したがって、こちらのデータを利用して登録事業者の検索・確認を行うことは可能でしょう。
これから登録件数が増えてくると大変かとは思いますが・・・。
まとめ
インボイス制度スタートが近づくにつれ、取引先がインボイス発行事業者になっているかどうかを確認する機会は増えていくでしょう。
当面の登録申請期限は令和5年3月31日ではありますが、今後B to Bではインボイス制度を前提とした取引条件の確認・見直しが行われる可能性が高いですので、登録を考えている事業者は早めに申請手続きを行っておきましょう。
※ この記事は、投稿日現在における情報・法令等に基づいて作成しております。
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