ふるさと納税のお得感が減る?ポイント還元は2025年9月末まで

ポイント:ふるさと納税ポータルサイトのポイントが付与されるのは2025年9月30日まで。
こんにちは。税理士の関田です。
これまで、自治体間の行き過ぎた”返礼品競争”を規制する目的で何度も改正が行われてきた「ふるさと納税」制度ですが、今回の改正は一部利用者に直接的な影響を及ぼすものとなっており、すでに改正前の駆け込み寄付が増えているようです。
2025年9月末までのふるさと納税の問題点
ふるさと納税を利用している人の多くは各種ポータルサイト(楽天、Yahoo!、さとふる、ふるさとチョイスなど)を通じて寄付を行っていますが、ポータルサイトの中には寄付額に応じた独自のポイントを付与するサイトも少なくありません。
利用者にとっては、寄付額の3割相当の返礼品を受け取ったうえで、さらに寄付額の数%~数十%のポイントも得られるという大変お得な状況です。
ただ、このポイントの原資に各自治体からの高額な手数料が充当されている(=自治体の手残りが減ってしまっている)のではないかという問題が以前から指摘されており、ついに総務省は2024年6月、ポータルサイトのポイント付与を2025年10月から禁止することを発表しました。
2025年10月以降のふるさと納税
総務省の発表後、ポイント還元を武器に利用者を伸ばしていた楽天は、反対署名を集めたり、総務省告示の無効確認を求める提訴を行ったりしています。
ですが、現時点では予定どおり2025年10月1日からポイント付与禁止となる見込みです。
なお、付与禁止となるポイントはあくまでポータルサイトが付与するものだけであり、寄付に係るクレジットカード決済やキャッシュレス決済のポイントはこれまでどおり付与されます。
まとめ
いつもは年末が近づくと増えてくる各ポータルサイトのテレビCMを今年は夏場からたくさん流しているのは、9月末までの駆け込み需要を見込んでのことです。
ポイントが欲しい方は今年の「ふるさと納税枠」を9月中に使い切るのがベストですが、この時期はまだ年収がはっきり見通せない方もいるかと思いますので、結果的に足が出てしまわないよう気を付けましょう(いや、寄付なんですから、それならそれで良しとしましょうか)。
※ この記事は、投稿日現在における情報・法令等に基づいて作成しております。
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