年末調整とローン控除。住宅借入金等特別控除申告書を紛失したら?
ポイント:年末調整で住宅ローン控除を受けるには「①残高証明書」と「②住宅借入金等特別控除申告書」が必要。②を失くした場合には直ちに税務署で再発行の手続きを。
こんにちは。税理士の関田です。
ローンを組んで住宅を購入し住宅ローン控除を受ける場合、適用1年目は確定申告が必要ですが、2年目以降は給与所得者であれば年末調整で控除を受けることができます。
その際、会社に提出しなければならない書類が2種類ありますが、うち片方は特に紛失しやすいため注意が必要です。
目次
年末調整で会社に提出する住宅ローン控除関係の書類
会社の役員や従業員が年末調整で住宅ローン控除を受ける際、会社に提出しなければならない書類は以下の2つです。
住宅ローンの残高証明書
1つ目は「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」です。
住宅ローン控除の対象となる借入金がある場合に、控除対象期間中、毎年10月頃に銀行(フラット35の場合は住宅金融支援機構)から郵送されてくる書類です。
文字通り、その年の12月31日時点での住宅ローン残高(予定額)が記載されています。
住宅借入金等特別控除申告書
2つ目は「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書・年末調整のための住宅借入金等特別控除証明書」です(1枚の紙で、上段が「申告書」、下段が「証明書」)。
住宅ローン控除の適用1年目に確定申告を行った場合に、確定申告した年の10月頃に税務署から郵送されてくる書類です。
2年目以降、毎年の年末調整で使用する書類がまとめて送られてくることになっており、該当する年分(左上に「平成(令和)○年分」と記載されています)の書類に必要事項を記入して提出します。
住宅借入金等特別控除申告書を紛失した場合の対処法
紛失したら再発行を
毎年郵送されてくる残高証明書と違い、住宅借入金等特別控除申告書は向こう数年分がまとめて郵送されてくるため、何年も経つと「どこにしまったのか忘れた」「失くした」といったことが起こりえます。
このような場合は再交付してもらうことができますので、見当たらないときは直ちに再交付の手続きを行いましょう。
再発行の手続き
再交付を受けるには、所轄の税務署に「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除関係書類の交付申請書」を提出する必要があります。
⇒ 国税庁HP 『年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除関係書類の交付申請手続』
提出方法は、税務署へ持参もしくは郵送のどちらでも構いませんが、申請書の提出から再交付まで1~2週間程度はかかりますので、年末調整書類の提出時期が迫っている場合には早めに手続きを行いましょう。
※ この記事は、投稿日現在における情報・法令等に基づいて作成しております。
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