QRコードで税金を納付。2019年から始まる新たなコンビニ納付方法
ポイント:2019年からは手元に納付書がなくても、自宅等でQRコードを作成しコンビニへ持参することで税金(所得税・消費税・贈与税)の納付が可能に。
こんにちは。税理士の関田です。
所得税や消費税といった国税ついては、従来は税務署や金融機関へ出向いて納めるのが主流でしたが、ここ数年で納付方法の選択肢が大きく広がりました。
「コンビニ納付」もその一つですが、2019年からは新たなコンビニ納付手続がスタートします。
目次
国税の納付方法
2018年11月現在、国税を納めるにあたっては以下のような方法があります(税目によっては対応していない場合もあり)。
外出が必要
- 税務署で納付
- 金融機関で納付
- コンビニで納付
外出が不要
従来のコンビニ納付
国税のコンビニ納付は、従来、バーコード付きの納付書がなければ利用できませんでした。
バーコード付きの納付書は、所得税の予定納税のようにあらかじめ確定している税額を通知する場合や納税者が自ら発行を依頼した場合などに、税務署が発行してくれるものです。
ただし、納付税額が30万円以下の場合に限られます。
QRコードを利用したコンビニ納付
2019年(平成31年)1月4日からは、従来のバーコード付き納付書による納付に加え、新たにQRコードを利用したコンビニ納付がスタートします。
利用方法
① QRコードを作成
確定申告書等作成コーナーまたは国税庁HPのコンビニ納付用QRコード作成専用画面において、QRコードを作成します。
② QRコードを出力
①で作成したQRコードをPDFで出力します。
紙で印刷しても構いませんが、スマートフォンやタブレットに保存しておいたほうが楽でしょう。
③ コンビニのキオスク端末に読み取らせる
コンビニに設置されているキオスク端末(「Loppi」や「Famiポート」)にQRコードを読み取らせると、バーコード(納付書)が出力されます。
④ バーコードをレジへ持参して納付
出力されたバーコード(納付書)をレジへ持っていき、税金を納めます。
注意点
なお、以下の点にはご注意ください。
- 対応しているキオスク端末は「Loppi」と「Famiポート」のみ(つまり、今のところセブンイレブンは非対応)
- 利用可能な税目は「所得税」「消費税」「贈与税」のみ
- 納付可能な税額は、従来のコンビニ納付と同様30万円が上限
まとめ
所得税や消費税を毎年納めている方にとっては、一度手続きを行えば毎年自動的に口座から引き落とされる「振替納税」を利用した方が楽だと思います。
QRコードによるコンビニ納付はあくまで、たまたま確定申告や贈与税申告が必要になった方向きの制度といえるでしょう。
※ この記事は、投稿日現在における情報・法令等に基づいて作成しております。
当事務所のサービスメニュー・料金について
初回のご面談は無料です(単発の税務相談・コンサルティングを除く)。
オンラインでのビデオ面談もお受けしております。